さわやかな秋晴れのもと九学のキックオフでゲームスタート。

　開始早々から九学のペースで試合は進みます。１分熊工キックのボールをキャッチした九学⑮甲斐がスピードで大きくゲイン、フォローした⑪荒川にパスし左サイドを走り切って左隅へ先制のトライ、キッカー⑩大原のゴールコンバージョンも決まり７－０とします。さらに６分、熊工ゴール前でパスミスのはじいた相手ボールを九学⑧汐月主将がうまくつかみそのままゴール中央へ飛び込み追加のトライ、ゴールキックも難なく成功し１４－０とリードを広げます。熊工も何とか詰め寄りますが九学ディフェンスに阻まれなかなか得点できません。九学は１７分にも⑥小山下が熊工ゴール前で相手ディフェンスを緩急をつけたステップで抜き去り中央へトライ（Ｇ成功）２１－０と前半は一方的に九学優位で展開します。

　後半はハーフタイムで気合を入れなおしたのか、前半と変わって熊工が優位に立ちます。９分相手陣で得たＰＫから何度も攻め続けた熊工が薄くなった九学ディフェンスの間隙をついて最後は⑤加茂主将が中央にチーム初トライ、⑩渡邊がコンバージョンキック成功で７－２１。１５分に九学⑤大谷がゴール前の密集から抜け出し左中間にトライ（Ｇ不成功）２６－７と差を広げるもののその後も熊工が主導権を握ります。

　２４分九学陣でもらったＰＫで熊工はモールで１５ｍ押し込み最後は④桑村が左中間にグラウンディングし追撃のトライ（Ｇ成功）１４－２６。直後２６分にも自陣から果敢に攻めた小柄な熊工⑭加來が俊足を飛ばし相手陣に深く入り、フォローした⑤加茂に抜群のタイミングでラストパスし右中間へのトライを演出。Ｇ成功で２１－２６と５点差になり試合はわからなくなります。

　しかし終了間際３１分、熊工ゴール前でもらったＰＫから九学⑧汐月が素早く対応しクイックスタート、その後はＦＷでうまくボールをつなぎ最後は③國場がダメ押しのトライを決め（Ｇ成功）３３－２１としゲームはノーサイド。

　

　両チームともに準決勝を接戦で敗れた悔しさをばねに意地を発揮の好試合・総力戦となりましたが九学が前半の貯金を生かしわずかに上回りました。