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強化プロジェクト

熊本県強化プロジェクト始動(強化・コーチ委員会)

 平成11年熊本国体で少年は秋田・神奈川を破り、決勝戦進出。決勝で大阪に敗れましたが、堂々の準優勝。成年は直前にニコニコドー廃部というアクシデントから地元一丸となりオール熊本を結成。京都に僅差で敗れましたが、今の成年の活躍の始まりとなりました。あの頃の熊本県ラグビーは輝いていました。中学校と高校の指導者が選手の育成で連携し、中学校で育てた選手を高校の先生方がみんなで協力して育て上げる。社会人のクラブチームが各チームの枠を越えて熊本県のラグビーのために協力する。みんなが連携し目標に向かって一生懸命でした。
あれから13年、熊本県のラグビーは確実に力を付けてきていると思います。成年の新潟国体出場。玉名中学校、熊本ラグビースクール中学部の全国大会出場。特に中学校の強化は熊本国体後も継続的に行われています。どうしたら強い熊本県をつくれるのか、どうしたら長崎・福岡に勝てるチームがつくれるのか、どうしたら全国で勝てるチームをつくれるか。これは、どのカテゴリーにおいても同じ思いだと思います。
そこで、どうしたら強い熊本をつくれるかと考えた時に、ヒントになったのが本県中学委員会の取組(月に2回の中学校、スクールの合同練習会)と長崎県のジュニア強化です。熊本県の中学委員会では全ての学校、スクールを対象に合同練習会を行い、同じ練習を共有することで同じプレーを身に付け、同じ方向性で成長していくことを打ち出しました。また、指導者もチームの枠を越えて連携し、中学選抜の強化を目標において指導に当たる。そして、その取組は結果として表れ、全国大会出場を果たしました。近年では長崎県選抜との激闘。2度の同点抽選により残念ながら2度とも出場権を得ることはできませんでしたが、長崎、福岡に手が届くところまできています。この中学委員会の取組は20年近く続いています。長崎県はラグビースクールが充実しており、強い長崎県をつくるために指導者で真剣に話し合い、ジュニアにおける一貫指導を行い、中学校のオール長崎の強化が長い時間を経過した現在も中学校やラグビースクールそして高校の選抜チームに生きています。
本県の中学委員会は横の連携を続けることで確実に成果を残しています。また、長崎県ラグビー協会も一貫指導により強い長崎県をつくりあげました。
今回、本県強化・コーチ委員会では、本県中学委員会の取組と長崎県の強さをヒントに熊本における強化プロジェクトを立ち上げました。熊本工業高校出身であり福岡工業大学監督の宮浦成敏氏(別紙紹介)をアドバイザーに迎えて、今年度(平成25年度)から3ヶ年計画でコアスキル(基本スキル)の一貫指導に取り組んでいます。3年間といいますと、現在の小学4年生が6年生に、中学1年生が中学3年生に、高校1年が高校3年になります。更に3年間の取組は先輩から後輩へと伝えられ、よい循環が始まれば必ず熊本県のレベルアップに繋がると信じています。熊本スタイルの強化にご理解とご協力よろしくお願いいたします。

[アドバイザー紹介]

【福岡工業大学ラグビー部 監督】:宮浦 成敏 氏
1965年8月19日熊本県生まれ。熊本工業高校出身 日本大学卒業 NZカンタベリー大学留学。帰国後、伊勢丹・サニックスでプレーし現役引退後サニックスの監督を務める。
2006年からNZワイカト協会エリート部門スタッフとして活躍。2011年から福岡工業大学ラグビー部監督。現在、IRBコーチエデュケーターとしても活躍。

●これまでの取組について

〔平成25年2月9日(土)強化プロジェクト説明会〕

場 所:熊本パレア9F大会議室
対 象:熊本県全カテゴリーにおけるチーム指導者(1名以上)
参加者:64名
内 容:
  1. 強化プロジェクト説明(強化委員長)
  2. 宮浦アドバイザー講話(NZの選手育成について)
  3. コアスキルについてディスカッション・3つの班に分かれてキャッチ&パス・コンタクト・タックルに関する基本動作やプレー中に必要な用語などを出し合った。(その中で出された基本的な動作や用語を熊本スタイルの参考にする)
  4. まとめ(翌日の講習会の説明)

〔平成25年2月10日(日)強化プロジェクトプレ講習会〕

場 所:熊本西高校グラウンド 9:00~12:00
対 象:熊本県全カテゴリーにおけるチーム指導者(1名以上)
参加者:64名
内 容:
  1. 宮浦アドバイザーよりキャッチ&パス・コンタクト・タックルに関する基本テクニックの講習。
  2. 基本テクニックの講習をもとに練習を組み立てる。
  3. 班に分かれて受講者にコーチングを実施してもらう。
  4. まとめ 宮浦アドバイザーからの講評
※ キャッチ&パス・コンタクト・タックルにおいて、熊本県の指導者から出された基本的な動作や用語をもとにコアスキルのチェック表(別紙参照)を作成。協会ホームページに掲載。
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