
熊本県ラグビーフットボール協会会長 一ノ宮博幸
令和7年も一番面白いシーズンになってきました。高校総体、7人制予選、中体連大会、田んぼラグビー、天草のビーチタグフェスタ。8月にはタグの講習会、国スポの九州予選、9月にはRWCのレガシーイベントと多くの行事が実施されてきました。国民スポーツ大会(本大会)への出場はかないませんでしたが、成年の男女、少年も頑張っていたと思います。レガシーイベントでは子供たちの元気な姿を見るとともに中学選抜の試合や高校の1年生大会も行われ賑わいがありました。
県内の活動は活発化しジュニアからシニアまで各カテゴリーそれぞれで注意深く安全に注意を払い、時間や内容への工夫がされていると思います。日本協会からはもちろん体育協会からも行事や諸活動においての安全への注意が届いています。スクール、中学、高校、高専、大学、社会人、女子、7s、各カテゴリーで諸活動において専門的に担当を決めて注意を払う必要があります。意欲的に取り組んで活動が見えるようにしていきたいものです。
昨年度は浦安DR対静岡BRの試合を12月に実施出来ました。今年は大きなゲームは出来ませんでしたが今後も定期的にビッグマッチを誘致しラグビーファンの要望を満たすとともに新たなファンを増やしていかねばなりません。RWCの開催県として積極的に取り組んでいます。その結果、来年の4月18日にはサントリーサンゴリアス対クボタスピアーズのゲームが、「えがお健康スタジアム」で実施出来るようになりました。今後もいろいろお世話になりますが皆様も楽しみに出来ると思います。多くの観客に来ていただけるようにしていきたいものです。
今年度から「一般社団法人熊本県ラグビーフットボール協会」としての活動を始めております。
法人化して活動内容についての周知、会計処理の明確化など進めております。レガシーイベントではクラウドファンディングにも取り組んでみました。まだ手探りの状態ではありますが、他競技や行政との連携も図りながら県内ラグビーが発展していくために充実させていかねばなりません。
さて県内のラグビー状況に目を移せば、ジュニアや中学レベルでの活動選手の増加はみられますが、高校や社会人、女子チームではまだまだだと思われます。全国やブロック大会での活躍を考えカテゴリー相互で連携も少しずつですが出来つつあります。期待しているところです。
また、今年度から荒尾教会が設立されました。八代協会の長年の活動や玉名協会のグリーンベルトでの活動、山鹿、人吉、天草、それぞれの地区協会の充実も感じています。幅広い地域スポーツクラブとしての活動がすすめられ、その中でラグビーの楽しさや面白さを伝え存在を図り生き残る事が出来るのか重要な時期だと考えているところです。協会の関係者、OB、OG、保護者の方々や観客の方々もラグビーに関わって、魅力と安全を理解しもっと多くの人にアピールしたいものです。一人でも良きラガーマンを育てていくためにも皆さんの協力をお願いいたします。
それから各試合にはそれを楽しむファンやプレヤー、運営に係る担当理事、関係するコーチや指導者や保護者の方々、ご協力いただくドクターやレフリーが存在します。それらの人に感謝し各選手の活躍を願って、有益で楽しい試合ができることを祈念して県協会の挨拶とします。
(一社)熊本県ラグビーフットボール協会
会長 一ノ宮博幸
(2025年9月)

