7/30.31.8/1に大分県中津江・鯛生スポーツセンターで開催の「新島旗第36回九州中学校大会」県予選を兼ねた「令和5年度熊本県中学校総合体育大会ラグビー競技」準決勝戦と決勝戦が7月22日(土)23日(日) 熊本県民総合運動公園ラグビー場にて実施され、わずか1点差の試合を制した熊大附属・龍田中合同チームが優勝の栄冠に輝きました。

 

　託麻中キックオフで試合開始。序盤から熊大附属・龍田中合同が試合の主導権を握ります。開始２分、相手陣２２ｍ付近での相手ノックオンからアドバンテージを生かし左へ展開、最後はポイントゲッター⑦日隈がポスト左へ持ち込み先制トライ、自らゴールコンバージョンキック成功で７－０とリード。さらに６分にも熊大附属・龍田中合同⑧田中がトライ寸前まで攻め込まれてインゴールで落としたボールに素早く反応しそこからタッチライン沿いを100ｍ近く快走し独走トライ（⑦日隈Ｇ成功）１４－０とします。その後得点は動かず前半終了。

　後半も熊大附属・龍田中合同がペースを落とさず、１分⑬冨高がゴール間のラックからうまくスペースを見つけもぐりこんでのトライを皮切りに後半だけで６Ｔ５Ｇを獲得し５４－０と大差で決勝進出を果たしました。

 

　準決勝第２試合は開始１分、出水・帯山・東部中合同⑫藤本がキックオフのボールからスピードを生かし中央へトライ、⑤渡邊のゴールキックも成功し７－０と先制します。直後の２分にも同じく⑫藤本がBKのパスワークから左中間に連続トライ（G成功）で１４－０と突き放します。さらに１０分にも１T追加し１９－０としますが前半終了間際に玉名・玉名附属・荒尾海陽中合同が相手ゴール前でもらったPKから左へ展開、⑤吉本が左隅へ飛び込みトライ（G不成功）５－１９として前半終了。

　後半４分、玉名・玉名附属・荒尾海陽中合同がPKから素早くパスを回し最後は⑫金井が左中間へ切れ込んでトライ、自らゴールキック成功で１２－１９と詰め寄ります。しかし、出水・帯山・東部中合同が１０分・１３分にまたもやトライゲッター⑫藤本の連続トライで１２点を追加。結局そのままの勢いでさらに２T１Gを積み重ねた出水・帯山・東部中合同が４３－１２で快勝し決勝戦へ進みました。

 

　逆転につぐ逆転ゲームで接戦となりました。いきなり試合が動きます。１分託麻中キックオフからボールを持った玉名・玉名附属・荒尾海陽中合同⑫金井が一気にスピードを上げて独走、中央へトライ、自らのゴールコンバージョンキック成功で７－０。しかし４分、今度は託麻中がPKからゴール前のラックとなりつないだボールを⑦金井が右中間へ持ち込みトライ、⑦斎藤のゴールキックも決まり７－７と同点。７分、託麻中④水本がスクラムから抜け出し右中間へトライ（G不成功）１２－７と勝ち越します。11分玉名・玉名附属・荒尾海陽中合同がハーフウエイライン付近のPKから③坂本がすばやく前進、パスをもらったポイントゲッター⑫金井が４０ｍ走り切って中央へトライ、Ｇ成功で１４－１２と逆転。しかし16分託麻中がゴール前のＰＫから細かくパスをつなぎ最後は④水本が中央へ持ち込みトライ（Ｇ不成功）１７－１４とし再逆転に成功し、前半終了。

　3点差で後半へ突入しますが、前半と同様に1分、玉名・玉名附属・荒尾海陽中合同⑫金井がまたもやスピード良く快走しポスト左へ今日3本目のトライ、G成功で２１－１７と再々逆転！6分にも玉名・玉名附属・荒尾海陽中合同が１Tを追加し２６－１７と点差を広げますが、ここから託麻中が反撃します。13分ゴール前のモールから②門脇がトライ（G不成功）２２－２６。終了間際の19分にはPKからタッチ、ラインアウトでFWがラッシュ、最後は③霍田が右隅へ飛び込み三たび逆転の決勝トライ！難しい位置のゴールキックを⑦斎藤が決めて２９－２６とし見事勝利しました。

試合の趨勢が目まぐるしく動いて最後の最後まで勝ち負けがわからない激戦でした。

 

 

　熊本市中体連決勝と同じカードとなった注目の試合でしたが、予想通り白熱の戦いとなりました。

開始4分、相手ゴール前のキックチャージからインゴールに転がったボールを競争しながらも出水・帯山・東部中合同⑦宮本が先に押さえ込んで先制のトライ、⑤渡邊のゴールキック成功で７－０。9分、今度は相手ゴール前のラックから熊大附属・龍田中合同⑥田中峻人が抜け出し左隅へトライ、難しい位置のゴールキックを⑦日隈が見事成功させ７－７の同点とします。その後は膠着状況が続きますが前半終了間際の20分、熊大附属・龍田中合同がゴール前でBKに展開し⑨畑中がパスダミーを使ってディフェンスを突破しポスト左へトライ（Ｇ成功）7点を加えて１４－７と勝ち越しに成功し後半戦へ。

　後半最初のプレーでＰＫをもらった熊大附属・龍田中合同がショットを選択。中央２０ｍの距離から⑦日隈が冷静にペナルティゴールキックを成功させ１７－７と差を広げます。しかし11分出水・帯山・東部中合同が相手陣内でもらったＰＫからすばやく右オープンに展開、走力のある⑫藤本が右中間に持ち込み追撃のトライ（Ｇ成功）１４－１７、13分には⑩高森が左オープンのＢＫ攻撃からスピード良く中央へ切れ込んでトライ、⑤渡邊がゴールコンバージョン成功で出水・帯山・東部中合同が２１―１７と遂に逆転します。このままノーサイドかと思われた20分、最後まであきらめなかった熊大附属・龍田中合同がほぼラストワンプレーで華麗にパスを回し⑧田中絢翔が迫力のある走りで相手のディフェンスを振り切り真中へトライ（Ｇ不成功）２２－２１と再逆転に成功します。その後のキックオフのボールをタッチへ蹴りだし、ここでゲームセット。わずか1点差の試合を熊大附属・龍田中合同チームが２２－２１で制し優勝を勝ち取りました。

　市中体連が2点差。今回が1点差とどちらも今シーズンのベストゲームと言っていい見るものを感動させる好ゲームでした。

 

　なお、この試合のレフリーは神村英里さんが務められました。神村さんは兵庫県出身、早稲田大学時代から世田谷レディスでプレー、ラグビー女子日本代表にも選ばれ（キャップ５）活躍されました。パイロットになるために熊本の崇城大学で学ばれその時にレフリーの資格を取得、現在は日本の女性トップレフリーとして活動され、高校花園全国大会などでも笛を吹かれました。

　今日は中学の決勝という大事な試合に呼んでいただき笛を吹くことができてとても

光栄でした。熊本の中学生は選手数も多く、熱心な保護者や素晴らしい環境で試合ができて幸せと思います。ぜひ高校でも続けてほしいですね。

 

 

　なお試合の結果、「新島旗第36回九州中学校大会」へ熊大附属・龍田中合同チームが1位ブロック、出水・帯山・東部中合同チームと託麻中が2位ブロックへ熊本県代表として参加します。1位ブロックで決勝まで残れば茨城県水戸市で開催の全国大会出場となります。悔いのないプレーで全国大会への切符をつかんでください。3チームの健闘を祈ります。