試合は開始早々に動きます。熊西はうまくコントロールされたキックオフのボールを自らキャッチしモール、そして相手の動きを読んで逆のブラインドサイドへボールを展開。

およそ４０ｍを走り切って⑬大森が左隅へノーホイッスルトライ！ゴールコンバージョンは不成功でしたが５－０と優位に立ちます。さらに８分、岱志陣３０ｍ付近から熊西は得意のモールでゲイン、⑨越戸がうまく抜け出し⑫西へつないでゴールポスト右へ押さえ込み２本目のトライ、主将⑮中尾がゴールキックを成功させ１２－０と突き放します。１４分には自陣のスクラムから右へ展開、⑬大森がまたもや５０ｍ走り切って中央へこの試合２本目とのトライをあげます。（Ｇ成功）１９－０とした熊西はその後も攻め込み２Ｔ１Ｇを追加し前半は３１－０とリードします。

　後半も熊西ペースは揺るがず、１２分に自陣で相手ボールのターンオーバーに成功すると右側のＢＫへ回し⑫西がこの試合２本目のトライを右隅に決めます。Ｇ不成功で３６－０。その後も２６分と３１分にも効率よく追加点を挙げた熊西が合計８Ｔ５Ｇを奪い５０－０と岱志をシャットアウトしました。

　熊西は後半２６分のトライは③上杉が１１０ｋを超す巨体で快走しトライを挙げるなどＦＷ、ＢＫの総合力に優れ、終始試合の主導権を渡しませんでした。岱志も相手陣地へ攻め込むものの肝心なところでの反則やマイボールをターンオーバーされるなどチャンスを生かすことができず敗退となりました。

 

　九学のキックオフで試合開始。４分自陣の密集から右へ展開した熊工は⑫寺井が抜け出し大きくゲイン、⑬稲尾にうまくパスをつなぎゴールポスト右へ先制のトライ。⑭村上(達)がゴールキックを成功させ７－０とします。さらに１２分、今度はラインアウトから出たボールを相手ゴールライン１５ｍ付近でモールを組みそのまま押し込み右中間へ最後は①餅﨑が押さえ込んで２本目のトライ（Ｇ不成功）１２－０と優位に進めます。しかし、九学も直後の１５分、ラックからのボールを⑧吉田が突進、相手ディフェンダーを引きずって中央へトライ。主将⑫中井のゴールコンバージョン成功で７－１２と迫ります。その後は小康状態が続きますが２６分に熊工がゴール前でもらったＰＫからＦＷが全力でラッシュし最後は④出良が相手ディフェンスをこじ開け左中間にトライ、Ｇ成功で１９－７とし前半終了。

　後半も熊工優位は変わらず、開始早々の２分にスクラムからのボールで何度もフェイズを重ねた熊工ＦＷが相手ゴールへ突進し②加茂が右中間へトライ、Ｇ不成功で２４－７。さらに７分にももらったＰＫをタッチに出し、ラインアウトのボールをＢＫへ展開し⑬稲尾がスピードで中央突破、３０ｍ走り切って右中間へ自身２本目の追加のトライ（Ｇ不成功）２９－７とリードを広げます。九学も何とか突破口を開きたいところですが、熊工の素早いディフェンスでエリアを挽回できず、逆にその後３Ｔ１Ｇを献上し万事休す。４６－７と熊工の快勝に終わりました。

　７人制とはいえ夏の全国大会に出場したことで自信を深めた熊工が終始試合をリード、逆に九学はなかなか思うような展開に持ち込めず決勝戦へ進むことはできませんでした。

 

　なお、３連覇を目指す熊西と１３年ぶりの出場を果たしたい熊工との令和最初の全国大会出場を決める決勝戦は２３日（祝・土）熊本市営水前寺競技場で１４時キックオフとなっております。決勝戦での両校の対戦は８８回大会以来１１年ぶりとなります。

　会場は駐車場スペースがあまりありません。中心部ですのでなるべく公共交通機関を利用されてのご観戦、ご声援をお願いいたします。

 

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