決勝戦は第１シードで２年連続の優勝を狙う熊本西と、第２シードの九州学院との対戦となりましたが、花園出場で新チームの立ち上げが遅れてもモールを中心とした攻撃力で勝った熊本西が６Ｔ５Ｇをあげ、九学を１Ｔ１Ｇに抑えて４０－７で快勝し１５回目の優勝を飾りました。

 

　前半は熊本西のキックオフ。前半2分、熊西は九学ゴール前22ｍラインのモールをずらしながら前進、バックスに渡り10番中尾が鋭く切れ込みゴール前まで迫ります。ラックから左に展開し、最後は8番井島が大きく手を伸ばしてボールをインゴールに運びトライ、15番後藤のコンバージョンゴールも決まって７－０と先制します。その後、九学は西高陣内深く攻め込み、西高のキックを立て続けに２本のチャージでゴール前に釘付けにしますが、ミスも出てトライは奪えず。お互いハンドリングミスが出て、アタックのペースを掴めず時間が過ぎる中、熊西は１６分、ハーフウェイラインのマイボールラインアウトを起点として、一気に九学陣内に攻め込みラックでフェーズを重ね、モールを形成し前進しながら左に展開し１３番志水が大きくゲイン、タックルされながらも走り込んできた２番原江にパス、ラックから８番井島がインゴールに飛び込みトライ。ゴールも決まり１４－０とします。２０分に九学は西高陣内２２ｍライン付近のラックのこぼれ球を１５番中井が拾い上げ、鋭いステップで一気に熊西ゴール前まで迫ります。ラックから左に素早く展開されたアタックに熊西ディフェンスが対応できず反則。PKからのタッチ、マイボールラインアウトからモールを押し込みますが押し込み切れず九学が反則、熊西ボールでチャンスが潰えます。前半はこのままスコアが動かず終了。

 

　後半の先制は熊西、５分に九学陣内２２ｍラインのマイボールスクラムからバックスへ展開、１２番井上が大きくゲインし一気にゴール前へ、ラックから左に出たボールにタイミングよく反応した１番上杉がトライ。ゴールも決まり２１－０となります。さらに熊西は１０分、ハーフウェイライン付近のマイボールスクラムからＦＷ、ＢＫ一体となったアタックでフェーズを重ね九学陣内深くへ、モールが崩れたところを素早くバックスに展開、１０番中尾がタックルを外しながらスピードに乗ってインゴールへ飛び込みトライ。このゴールも１５番後藤がきっちり決めて２８－０とリードを広げます。さらに１５分にも１０番中尾がこの日２本目のトライを決めて３３－０（ゴール不成功）。何とか１トライ返したい九学は２２分、西高ゴール前１０ｍ付近のマイボールラインアウトからモールを押し込みます。一度バックスに展開し、その後はラックサイドを執拗に攻め続け最後は３番楠田がインゴールにボールを押し込みトライ。９番上野のコンバージョンゴールも決まり７－３３と意地を見せます。勢い付いた九学はその後もいいテンポでアタックを見せますが、ラックからこぼれたボールに熊西８番井島が素早く反応し、一気に九学陣内へ、九学のディフェンスが帰りきれずオフサイドの反則から熊西が素早く仕掛けバックスへ展開、１２番井上がタックルを振り切って中央にトライ。ゴール成功で４０－７となりノーサイドとなりました。

 

　今年は佐賀県で各県２位までの１６チーム参加で全九州高校新人大会が開催されます。全国選抜大会へつながる大会で、今回は九州から５校が出場できます。大会に出場する熊本西と九州学院の２校には初戦を突破し、ベスト８に進出、さらに勝ち進みなんとか５位までに入って両校揃っての選抜大会出場を期待します。

　九州大会の組み合わせは決定次第、ホームページにてお知らせいたします。

 

　尚、決勝戦にさきだち午前１１時００分から「平成２９年度熊本県高校ラグビーベスト１５」の表彰も実施されました。 

 

１月２７日（土）県民総合運動公園スポーツ広場

１２：００　Ｋ．Ｏ

 　　　　［決勝戦］

　　熊西　　　 　　　九学

 前半・後半　得点　前半・後半 

２　　４　　Ｔ　　０　　１

２　　３　　Ｇ　　０　　１

０　　０　 ＰＧ     ０　　０

　 ４０　　合計　　 　７

 

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