活動報告
1月13日に二ノ丸友幸氏が講師の「第3回コーチングクリニック」が開催される。
1月13日に二ノ丸友幸氏が講師の「第3回コーチングクリニック」が開催される。
平成31年1月13日(日)に熊本県ラグビーフットボール協会コーチ委員会主催にて「第3回コーチングクリニック」が熊本県立大学 中ホールで開催されました。熊本県協会では一昨年、昨年からコーチ委員会として講師をお招きし、いろいろな角度からコーチングを勉強し、熊本県スポーツ界のレベルアップにつなげていく取り組みを行っています。
今回の講師は、一昨年と昨年2月に「コーチングクリニック」で講師にお招きし、その分かりやすい講演内容が大好評だった、ワークライフブランド代表の二ノ丸 友幸氏(講師の詳細はこちら)に引き続き講演していただきました。二ノ丸氏は現在、日本ラグビー協会のリソースコーチを務められ、その傍ら、全国の強豪高校ラグビーチームとコーチ契約をされており、選手に気づかせ本来の力を引き出すその指導方法は各方面で高く評価されています。
これまでの講演が大変好評で人材育成がラグビーの強化や地域の発展に繋がるというご意見もいただきました。また、ラグビー以外のスポーツ、組織運営にも役立つとのご意見もいただいたことから、今回は更にスポーツ全般、企業や組織を運営される方々も対象にご講演をいただきました。
今年は熊本県もスポーツイヤーということもあり、又、テーマの関心の高さから会場には熊本県ハンドボール協会、熊本国際スポーツ大会推進事務局、ラグビースクール・中学・高校の指導者、コーチ、保護者を中心に60名程の来場者が詰めかけました。
講演に先立ち門脇コーチ委員長から今回の講演の趣旨説明があった後、本日の講師である二ノ丸氏が登場。前回は保護者向けの講演内容でしたが、今回のコーチングクリニックのテーマは”「強い組織に不可欠なものとは?」(変わるべきは指導者である)”となっており組織で求められる理想のコーチ像を深堀する講演内容でした。
二ノ丸氏の講演の特徴は、講師が一方的に話すのではなく、「受講者の皆様が主役」「双方向型・多方向型」で進行されることから、常にテーマに沿って思考する特色ある講演会です。冒頭、「グレートコーチ」とは「絵&キーワード」で表現してくださいとのお題が主題されると、なかなか回答が浮かびませんでしたが、講演が進むにつれ、講演内容を能動的にフィードバックすることで、キーワードが増えていくことに講演の成果を実感することが出来ました。このことは二ノ丸さんがキーワードとして挙げられた気づき・きっかけにより「分かる→出来る」に繋がることが理解できました。
以下、今回の講演内容からポイントとなる点を列挙いたしました。
※指導者が意識するべき15のポイント
1.安全性の確保。(練習の環境・選手の状態・練習内容)
2.各セッションにオープニング&クロージングの徹底。
3.各セッションにゴール&キーワードを設定。
4.しっかり練習プランニングをする。(準備の大切さ)
5.練習内容の理解徹底。(伝える能力=発信力 映像などの活用⇒イメージ共有)
6.選手のフィールドで話す。
7.話すより聞く 熱心に聞くこと。
8.グランドデザインを!(無駄を省く)
9テクニックよりスキル。(テクニックとはプレッシャーがない状態での正確な技術の発揮 スキルとはプレッシャーがある状態で状況に応じた判断力&技術の発揮)
10.成功体験より失敗体験。(練習時に失敗すること 失敗後のフォロー ミスをミスにしない ミスをしても良い)
11.しっかり指導(コーチング・ティーチング)をする。(指導とは選手の能力を引き出す 選手のアセスメント=評価 選手へのフィードバック)
12.ティーチングとコーチングの使い分け。(ティーチングとは明示的指導 コーチングとは暗示的指導 これは見極めが重要)
13.タイムマネジメント。
14.ダブりなく&漏れなく。
15.レビューの徹底。(レビューフレームで振り返る GOODよかったね・BAD悪かったね・NEXT次どうするか⇒NEXTが大事)
講演の前後には来場者と気さくに話される二ノ丸さんからは、常に相手に対してオープンであり、聴く姿勢を自ら実践されていることを感じました。これを機に来場者が今回の講演内容をそれぞれの職場、チーム、家庭でフィードバックすることにより、それぞれが能動的に活動し組織が活性化することでしょう。全国を飛び回られてコーチングを実践されている大変忙しい中、大変有意義な講演をしていただきましてありがとうございました。