活動報告
NEW令和7年度熊本県協会総会がパレア会議室で4月20日(日)に開催されました。
令和7年度熊本県協会総会がパレア会議室で4月20日(日)に開催されました。
令和7年度熊本県ラグビーフットボール協会総会が、くまもと県民交流館パレア9階会議室1で4月20日(日)15時より開催されました。
総会に先立ち、13時から同会場にて、福岡県立浮羽究真館高校ラグビー部監督の吉瀬晋太郎氏の講演会が開催されました。ラグビー部を核として学校や地域の活性化を実践されてこられた吉瀬監督のエネルギッシュな熱いトークに聴衆も引き込まれ、あっという間の2時間が経過し実りある講演会となりました。
※講演内容のまとめは以下を参照。
総会は一ノ宮会長が議長で進行され、事務局・各委員会から令和6年度事業報告、決算・監査報告、その後令和7年度の事業計画、予算、役員について審議・承認されました。
総会終了後には、熊本県生涯スポーツ功労者表彰を受賞された一ノ宮博幸氏、熊本県スポーツ協会・スポーツ功労賞表彰を受賞された深水政彦氏、熊本県ラグビー界の発展に寄与された功労者 吉本忠史氏と山鹿ラグビー協会への表彰式が実施され表彰の栄誉を受けられました。
【退任常任委員】
女子委員長 岡村健之
【新任常任委員】
女子委員長 古澤紀和
荒尾協会 亀原渉海
講演会まとめ
講演テーマ:
「浮羽高校ラグビー部を日本一にするために」
【講師紹介】
吉瀬 晋太郎(きちぜ しんたろう)
福岡県立浮羽究真館高校ラグビー部 監督(2015年~現在、11年目)
主な経歴:オール福岡 監督、ルリーロ福岡 コーチ
【10年間の歩みと取り組み】
■ 2015~2019年:基礎づくりと土台構築の時期
2015年に浮羽高校へ赴任 - 部員数10名以下という厳しい状況 - 他の部活動にも声をかけ、初年度で約30名(部員+マネージャー)体制に
行動指針:「時を守り・場を清め・礼を正す」
ミッション:「世界中に感動笑夢を届ける」
全国の強豪校を訪問し、指導方法・運営・リクルートを学ぶ
主な施策:
マネジメント - 選手一人ひとりの「自己実現欲求」を高める工夫 - ポジション別ノートの配布(選手・監督の10年分の思いが詰まった教材)
コーチング - ラグビーだけでなく「人間力」を重視 - 地域交流活動(駅の清掃、寺子屋プロジェクト、豪雨災害ボランティアなど)
リクルート - 県内クラブチームへの訪問(年間2回以上)
成果: - 2019年、学区拡大の実現 - 遠方の生徒受け入れのため下宿制度を導入
■ 2020~2023年:組織化と地域連携の強化
2020年から本格的な「日本一計画」が始動 - 地域企業の支援 - 学校活性化推進課の発足、「うきは祭り2020」の開催(高校生のキャリア教育と結びつけ)
2022年、「ラグビーを軸に勝利を目指す」年へ - うきは市、商工会、学校、地域ラグビーチーム(ルリーロ福岡)の4団体で連携 - ラグビーを地域のシンボルとする「ラグビータウンうきは」構想が動き出す
■ 2024~2025年:新たなステージへ
現在の部員数:63名(過去最大規模)
ルリーロ福岡アカデミー始動
- 他高校との交流を強化
ヤングラガーチーム・浮羽RFCの活動開始
今後の展望: U15・U18のチーム設立を計画中 - 「現状の延長線上ではなく、延長線上の外側へ」という意識改革
■ キーメッセージ:
「外発的動機の選手も、内発的動機の選手へ変われる瞬間がある」(京産大・大西先生の言葉より)
地域・教育・スポーツを一体化した「人づくり・まちづくり」のモデルケースを目指す
結論:
吉瀬監督は「日本一」を単なる成績ではなく、人間力・地域連携・持続可能な発展を軸とした“総合的な成功”と捉え、浮羽究真館高校ラグビー部をその象徴とすることを目指している。
