マッチレポート

 
 
熊本で国際テストマッチが初開催!全国から多くの来場で盛り上がりました!
 
 2017年6月10日(土)に熊本で初めての国際テストマッチ「日本代表対ルーマニア代表戦」がラグビーワールドカップ2019の会場でもある、えがお健康スタジアムで開催されました。
 対戦相手のルーマニア代表は2019年のワールドカップで日本代表と同じプールAに入る可能性があり、ワールドカップの前哨戦と話題のカードとなりました。
 
 試合は開始早々硬さの見られた日本代表に対して、前半3分と6分にルーマニア10番フロリン・ブライクがペナルティゴールを決めて6-0とリードします。敵陣に入った日本は13番ティモシー・ラファエレが相手ディフェンスの裏にグラバーキック、14番山田章仁が走り込みキャッチ寸前に内に切れ込む小技を魅せてインゴール右隅にダイブしてトライ!10番小倉順平が難しい位置からのコンバージョンキックを決めて7-6と逆転します。その後は日本が敵陣でゲームを進め、19分、23分、33分にこの日キックが絶好調の小倉順平が立て続けにペナルティゴールを決めて16-9とじりじり点差を広げます。(30分にルーマニアのペナルティゴールが決まる)。37分には12番デレック・カーペンターが二人飛ばしたパスを11番福岡堅樹がジャンプしてキャッチ、着するや否やステップで相手ディフェンスの内に切れ込み、体を倒しながらも腕をインゴールに伸ばしてトライ!ゴールも成功し23-9で前半終了となりました。

 後半開始早々、今日の試合でキックが絶好調の10番小倉順平が相手ディフェンスをぎりぎりまで引きつけ、絶妙のタイミングでトップスピードで内に切れ込んだ6番リーチマイケルへパス。リーチがそのままトップスピードに乗ってインゴール中央へトライ!小倉のゴール成功で30-9と大きくリードを広げます。12分に日本はペナルティゴールで追加点を挙げ33-9とこのまま日本ペースで最後まで行くかと思われたところからルーマニアの重量フォワードが本領発揮、これまで日本がモールで押し込まれる場面があまり見られなかったが15分にモールを押し込まれたところから8番ミハイ・マコヴェイが抜け出しルーマニア初トライ。25分には日本の自陣ゴール前スクラムからルーマニアがワンプッシュ、スクラムから出たボールに14番ファノヴァイ・タンジマナが走り込んでトライし33-21(ゴール不成功)と点差を詰め寄ります。その後もゲームはルーマニアのペースで進みますが日本も交代選手を投入しながら、なんとかルーマニアの猛攻を防ぎノーサイド、見事勝利を飾りました。

 試合後、日本代表選手は全選手がフィールドの周りを1周して18,585人の観客の声援に応えていました。また、選手全員で「頑張れ!熊本 ONE TEAM」の横断幕を掲げて、震災からの復興に前進する熊本県民へエールを送ってくれました。その後も遅くまでファンのサインの求めに丁寧に対応していただき、代表選手の温かい対応に感謝申し上げます。
 
※ファンゾーンのレポートはこちらをご覧ください。
 

リポビタンDチャレンジカップ2017
第1戦 日本代表 対 ルーマニア代表戦
2017年6月10日(土) 14:40キックオフ
えがお健康スタジアム 観客18,585人
 
  日本代表   ルーマニア代表
  前半 後半   前半 後半
  2  1  T  0  2
  2  1  G  0  1
  3  1  PG 3  0
  0  0  DG 0  0   
  23 10 計  9  12
   33  合計  21
 
写真撮影:熊本県ラグビーフットボール協会
 
 

共同記者会見

共同記者会見
 
《ルーマニア》
 リン・ハウァルズ 監督)
「残念な結果だったが、今回はジャパンが勝つべくして勝った試合だったと思います。
 80分通していいプレーをしていました。クイックなラグビーと硬いディフェンスで、よりチーム力が向上しているように感じました。前半の30分は特にルーマニアにとって残念な時間帯でした。湿気にやられて喋ることすらできませんでした。ただ、選手たちは日本で多くのことを学びましたので、またいい形で日本に戻ってこられれば(W杯出場できれば)いいなと思っています。」※現時点でルーマニアは欧州予選1位
 
「ジャパンはワイドなアタックの仕掛けとボールを前に運ぶ能力は依然と比べて向上したように思います。今までとは違った面を感じました。また、湿気の多い天候に慣れているところが強味になっていると思いました。2019年この天候の中で戦えるというのが、ジャパンの強味になって来ると思います。選手たちは、前半20~30分で完全に湿気にやられてしまって喋ることすら出来なかったので、コミュニケーションが取れずにディフェンスでミスが続いてしまいました。ただ我々も前へ進んでいかねばなりません、この学びを活かしていきたいと思います。
 ジョセフ監督は素晴らしい仕事をしていますね。ジョーンズ前監督との違いは明らかで、いい変化をもたらしてJAPANを引っ張って行けているコーチだと思います。」
「最後になりましたが、来日してから、練習の準備や様々な皆さんのおもてなしに対して心から感謝申し上げます。アリガトウ!」
 
 ミハイ・マコヴェイ キャプテン) ※2011・2015W杯出場
「試合で疲れてしまったので、ルーマニア語で話させてください(笑)。
 日本は素晴らしいプレーをしたと思います。予想通り、スピードあるゲーム運びと硬いディフェンスで、まるで7人制ラグビーのような戦い方だと感じました。我々のミスも目立ちました。そんな中で我々にとっても、学べる試合でもありました。それを今後に生かしていきたいと思います。」
「前半、特に最初の10分はプレッシャーを掛けられてしまって悪い展開でした。日本から学んだことは、厳しい状況でどう相手に挑んでいくかということです。特に、相手がスピーディーにアタックしてきたときにどのように対処すべきかを学びました。我々の武器であるスクラムやモールに関しては、うまくいったところもあったと思います。」
 
《ジャパン 日本代表》
 ジェイミー・ジョセフ監督)
「まずは堀江選手に対しておめでとうと申し上げたいと思います。日本代表としてここまで体を張って献身的にプレーしてくれて、オーストラリアでもプレーして、日本代表キャプテンとしての50キャップ、本当におめでとうございます。
 試合については、今日は勝てたことがとてもうれしく思っています。サンウルブスからハードワークをやってきましたし、ここでしっかり勝つということが6月のキャンペーンにおいて大切だと思っていましたので、勝ててうれしく思っています。」
「今日の試合は想定内のゲームでした。ルーマニアは体格が非常に大きい相手で、セットピースを中心にした組み立てをしてきました。相手がチャンスをものにしていたシーンもありました。逆に、ジャパンも自分たちのスタイルを貫き通せたことが大きな収穫でもありました。」
「我々のゲームプランをチーム全員がしっかり遂行できていることが明白だったと思います。しかし、プレッシャーがかかってき時、特に後半得点を与えてしまったシーンでは、自分達の仕事を遂行出来ていなかったり、隙を見せてしまってそこを狙われることも明らかになりました浅原選手の目の上にあざが出来てしまいましたが、FWは体を張ってプレーしてくれている証拠だと思いました。」
「テストマッチ3戦の1試合目で勝てたことはとても大事なことだと思います。この暑さの中で選手たちはよく戦ってくれたと思います。あと2戦あります。テストマッチはどのチームも死に物狂いで来ます。次戦、今日よりもいいパフォーマンスをしなければなりません。より向上して改善して、さらにいい形で試合に挑んでくれると思います。」
 
 堀江翔太キャプテン)
「監督の言った通り、前半は戦略通りにうまくゲームを運べましたが、後半ペナルティが多くて自ら首を絞めてしまって、相手のペースに付き合ってしまっちゃったかなというところがあったので、後半はメンバーが交代してディフェンスで我慢できたのは、集中出来ていたと思うので、もっと後半最初の部分でゲームプランをしっかりと考えてやっていきたいと思いました。次のアイルランドもセットプレーが強い相手なので、しっかりと修正していきたいと思います。」
 
Q:2015以来ジャパンに復帰したリーチ・マイケル選手と若手の野口選手について
 ジョセフ監督)
「リーチ選手は合流して5日目でしたが、この短い期間でもいいリーダーであることがわかりました。そしてチームのためにプレーしてくれて、今日の試合でもそれが表れていました。後半のトライはそんな「Xファクター」の一つだったと思います。」
「野口選手は彼を起用することには何のためらいもありませんでした。強豪国相手は初めての経験だと思いますが、いいパフォーマンスをしてくれました。特に目立ったプレー、悪いプレーはなくて、安定したプレーを見せてくれました。彼は自信に満ち溢れた選手なので、これからポテンシャルを発揮して伸びて行ってくれると思います。」
「選手の評価という点では、チームのゲームプラン、与えられた仕事を遂行してくれているかという点を評価しています。今日はプレッシャーを掛けられた時に自分たちのシステム以外のことをしてしまっていたので、その点、今後の課題だと思います。」
 堀江キャプテン)
「リーチ選手は前半からチームを勇気づけるような激しいプレーをしてくれてました。戦術戦略通りに自分の仕事をこの短い期間でもしっかり理解してやってくれました。
「野口選手も結構大切なポジションですが、コミュニケーションを取って、チームを動かしていたので、不安もなく一緒にできたかなと思います。」
 
Q:スクラムに関しては?
 堀江キャプテン)
「本数も少なかったですが、当たってこちらがいい感じになれば、相手が引いてというように、駆け引きは相手が上手かったかなという感じでした。そこら辺りは修正できたらと思います。」
 
Q:シンビンで一人少ない状況はうまく凌いだと思うか?
 ジェイミー監督)
「シンビンが出た時は苦しい戦いでした。このレベルでシンビンが出ると、相手はデカくてパワフルでダイレクトに当たってくるチームに対して14人でディフェンスをしなくてはいけないので、苦しい戦いになりますし、それで2トライ取られてしまいました。」
「そこは規律を守ってお互いを信頼して、無理なプレーをしないことです。ペナルティーでシンビンが出てしまうと、ジャパンにとっては苦しい戦いになることを自覚してほしいと思います。最後の10分、15人に戻ってコントロールできるようになったところで、トライを取りきれたことは今回の収穫でした。」
 
Q:フィジカルについて
 堀江キャプテン)
「後半入りのところで、向うの流れになった時に少し受けた部分が見えて、焦ってペナルティをして向うのペースにしてしまったので、次のアイルランドに対しては、前半も後半も80分間通してフィジカルで勝てるようにと思います。焦り出して最後10分で15人に戻って、トライ取って士気も上がったのでので、そこは意識していきたいなと思います。流れが向こうに行った時にどれだけ修正できるか。この試合、後半で出来ているってことは、気持ちの問題でしょう。その部分はリーダーが率先して声かけて行きたいと思います。」
 
Q:W杯開催地である熊本で試合出来たことと、勝利を収めたことについて
 堀江キャプテン)
「非常に良かったです。雰囲気も凄く良くて、御客さんもたくさん入ってくれて、僕たちの力になってくれたと思います。こういうゲームで勝てたとということは皆さんに何か感じてもらうことが出来たのではないかと。これからW杯に向けて、一試合一試合大切なので、この試合で勝ったことは次への自信にもなったと思います。熊本の地で勝てたことは非常に良かったです。」
 ジョセフ監督)
「試合前のミーティングでも選手に言ったのですが、熊本は昨年地震の被害に遭われて、犠牲者も多数出てしまったという地で、日本代表としてプライドを持った戦いを熊本の皆さんに見せられたことは非常にうれしいことだと思います。
 
Q:W杯で対戦する可能性があるが、改めて印象は?
 堀江キャプテン)
「予想した通り、身体が大きくてセットプレーを強みにフィジカルで攻めて来るという印象でした。ただ、W杯に入るとチームは変わると思うので、気持ちも違ってくるしW杯のプレッシャーあるし、相手も全然違うと思うし、僕たちも変わっていると思います。今からW杯でどうのこうのってのはあまり考えていないです。また変わるもんだと思っていますし、どう変えるかというのはジェーミー(監督)を信頼して付いて行きたいと思います。」
 

熊本県協会より個別インタビュー!

熊本県協会より個別インタビュー!
 
 庭井祐輔選手)HO ※この試合が初キャップ(初代表試合)
Q:代表デビュー戦について
「初代表ということで、監督始め選手スタッフのみんなからおめでとう!と声をかけてもらいました。カーペンター選手と共におめでとうとお互いに言いあっていつも通りのプレーをしようと心がけました。もっと早い時間から出たかったけれど、シンビンがあったりして、それは仕方ないかと。
 国歌斉唱の時に、やっとこの舞台に立てた、といろんな思いが混じって目頭が熱くなりました。サンウルブスとは違ったものを感じました。プレーもそうですが、日本の皆さんが熱く応援してくれていることがうれしかったですし、サポートを受けてるってことでそれだけ頑張らなければと思いました。2019W杯へ向けて、是非日本代表としてもう一つの夢である出場に向けて頑張って行きたいです。」
「サンウルブスで戦っている南半球のチームとは違って、ルーマニアはセットプレーにこだわっているチームなので警戒していました。セットプレー、スクラムは感覚としてはよかった印象です。相手がスクラムを落としてきているなと思いましたが、相手の方が上手というか落ち方もうまいですし、そもそも落とされる状況に持って行ってしまっていることが良くないので、そこを修正していきたいと思います。グラウンド状態は凄くよかった。適度に柔らかくて、スパイクも芝にしっかり掛かってましたし、凄く走りやすくて文句言いようないグラウンドでした。
ただ、アップの際に養生してある部分が、めくれてたりして2回くらいこけそうになっちゃいましたが。グラウンド自体は凄くよかったです。」
 
Q:熊本での昨年のTLは人が入っていなかったが今回はどうでした?
「前回は震災の影響でバックスタンドが入れない状況だったので、今回は凄く観客で埋まっていて、復興しているんだなって感じましたし、応援していただいてるなと。東京でも応援あるけれど、熊本・九州の地でも応援してもらっているのをすごく感じられたので、それだけの責任をもってプレーしなくてはと思いました。」

 デレック・カーペンター選手) CTB ※NZ出身。この試合が初キャップ(初代表試合)
Q:代表デビューについて
「国歌斉唱は、父親からとても大切と言われていました。うまく歌えなかったけれど、気持ちは入ってました。ちょっと暑かったですが、ゲームの中での自分の役割を果たせたと思います。ゲームプランでキックでプレッシャーを掛けなくてはいけないので、フィットネスとワークレートが大切でした。」
「ピッチコンディションはビューティフル!とても素晴らしかったです。とってもとってもよかった!ちょっと硬めかなと感じたり、スリッピーだったりしたけど、天気温度湿度の問題もあるからね。日本代表の早いテンポのラグビーをやるにはとってもいいグラウンドですね!
「多くのお客が入ってくれて、とても励みになりました。国歌斉唱の時も大きな声が聞こえて心強かったです。」
 
Q:熊本城には行きましたか?
「熊本城には時間がなくて行けなかったが、ホテルの部屋から見ることが出来きました。次回熊本に来る際にはぜひゆっくり訪れたいです。あと、馬刺しもぜひ食べてみたい!」
 
伊藤平一郎選手)PR
「凄くいいグラウンドですね。やりやすいグラウンドでした。海外、南半球はグラウンドがゆるくて、それと比べると根が張ってて、スクラム組みやすいグラウンドです。ただ、ラグビー専用グラウンドが少なくて、陸上競技用のタータンが合ったりして、観客からは遠く感じると思うけれど、そのくらいではないでしょうか。タータンンに観客席が出来ても自分は構わないし、近いしその方が楽しめるのではないでしょうか。
 2年前のTL(ヤマハ)での試合でもこれぐらい入っていましたが、これだけたくさんの人の前でできるのはいいですね!
特に、スクラムの時に手拍子が起きるのはホーム!って感じがしました。」
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